ぐるぐるラベルでお馴染み奈良県の「睡龍」。
この蔵のこだわりは何と言っても「生酛」でしょう。
蔵元はイギリス勤務経験もある元銀行マン。
一方の杜氏は建築業界から純米酒の旨さ、生酛の旨さに惚れ込み
酒造りの世界に飛び込んだ異端児。
生酛で初めて純米大吟醸を作った大七酒造の
今は亡き名人、伊藤杜氏の家まで押しかけ
「死ぬまでいうな」という条件で生酛造りの極意を
伝授されたというのは純米好きの間では有名な話です。
睡龍の生酛はしっかりと蔵で寝かせてからリリースされるので
香りにはハッキリと熟成香が感じられますが
飲んでみると潔いほどの辛口でスカッとキレて
後味に甘さ、重さもなく、涼しい後口。
生酛の熟成酒というスペックからゴツゴツとした酒を
イメージして飲むと、その武骨さ、素っ気なさから
この酒の本質を見落といてしまいがちですが
お燗をつけて、料理と共に楽しめば
しっかりと個性を持ちながらも、飲み疲れせず
盃を重ねるほどに虜になっていきます。
写真左より
・睡龍 純米酒 涼
14%台に加水した速醸純米酒。ドライでスルスル飲めます。
・睡龍 生酛純米酒 涼
定番の生酛純米酒を更に加水した優しくスイスイの生酛。
・睡龍 生酛純米酒
蔵の看板純米酒。自分好みに加水して割り水燗もオススメ。
・睡龍 生酛純米酒 平成20BY
蔵で10年間寝かせた熟成酒。奥深い熟成酒の魅力満載。
・生酛のどぶ
若い生酛を楽しむために造られた超辛口のにごり酒。
定番は熱燗ですがソーダ割りも人気です。
蔵人達は少し加水して割り水燗でエンドレス。
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